僕は今、砂漠の中のオアシスの町にいる。
昨日はしぶしぶピスコを離れ、この町までバスで2時間、80kmの道のりを越え、ここに着いた。ここは暑い。ほぼ真冬の今でさえ、昼間は25℃くらいある。プールも常設してあるくらいだ。ここは昨日のピスコのリゾート的な感じを引きずっていて、すっかり南米を旅しているのを忘れるような快適さであり、また金のかかる所だ。
サンドボードをし、体中砂だらけになる。足は砂漠を何度も登ったせいで、棒。
めしもうまいが、こんなとこにいてはだめだ、と思い出だした。早くあの殺伐としたインディヘナの世界に戻らなくちゃ。わけのわからない焦燥感に襲われる。
でもめしはほんとにうまい。
だめだ、こんなことじゃ。